エルピーダメモリ

エルピーダメモリ株式会社(Elpida Memory,Inc.)は日本国内で唯一のDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)の専業メーカーです。エルピーダメモリは1999年12月に、精密機械の大手である日本電気株式会社(NEC)と、株式会社日立製作所(日立)のメモリ部門を経営統合し発足しました。エルピーダメモリ本社は東京都中央区にあり、DRAMの開発、設計、製造および販売を主な事業としています。エルピーダメモリの事業であるDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)というのは、半導体記憶素子の作り方で、コンデンサー(バッテリーのようなもの)にビットを記憶させるタイプのメモリ(記憶媒体)のことをいいます。読み方はディーラムです。

エルピーダメモリ

エルピーダメモリは1999年12月に創業され、現在は東証1部上場企業です。エルピーダ(ELPIDA)とはギリシャ語で「Elpis」という単語がベースらしいですね。「Elpis」は希望という意味を持つ言葉だそうです。エルピーダメモリ株式会社はNECや日立などのダイナミック(Dynamic)な事業統合(Association)を成し遂げた企業であり、大きく成長していくDRAMメーカーたらんとしてこのエルピーダという社名がつけられたそうです。エルピーダメモリは一時業績の低迷が著しく、現社長の坂本幸雄氏が就任した2002年には国内シェアが4%代まで落ち込んだこともありました。しかしその後国内のシェアは除々に上昇し、東証一部に上場した2004年には6%、2006年は 10.2%と回復します。さらに三菱電機からもメモリ部門の譲渡を受け、現状は合併以前の日本電気の水準まで持ち直し、エルピーダの株価や決算にその注目が向けられています。

エルピーダメモリ

エルピーダメモリは国内屈指の企業が合併してできた、国内唯一のDRAM及び半導体製品の企業です。世界に向けて日本の国の技術力を発信する基地として世界の企業を相手に熾烈な戦いを繰り広げています。関係会社には広島エルピーダメモリ(前身は広島日本電気)や秋田エルピーダメモリ(生産子会社)がありますが、この2つはエルピーダメモリが100%出資しているです。さらにウェハテスティング会社であるテラプローブもあります。これはエルピーダメモリ、アドバンテスト、KTC Japan、台湾PTI社の各社の出資により設立された持分法適用会社です。エルピーダメモリはDRAMのうち、価格変動が激しいPC用のDRAMについては国内で生産せず、その生産の大半を台湾PSC社・中国SMIC社へと委託しています。

Copyright © 2008 エルピーダメモリとは